あらすじ | 【狼少年ケン】 ドガール地方(架空の国)のジャングルでドロシーという雌狼に育てられたケンは、乳兄弟の双子狼チッチとポッポと共に、多くの動物たちと暮らしている。仲間を大切にする老狼のボスや二枚目狼のジャック等、狼たちがケンのファミリーだ。ケンは自分が人間だとは思っておらず「強い狼になりたい」という想いを持っており、その腰には白銀のライオンから授けて貰った「王者の剣」をつけている。ケンの出生はハッキリしないが、人間に会ったところで物怖じすることなく、話しかけることができる。それでも動物たちを捕まえようとする凶悪な原住民と戦ったり、強い動物たちが恐れる「悪魔の森」を探索に行ったりと、作品全編を通して、ケンが自分の生い立ちや、出生に苦悩するような難しい事は全く無く、ひたすら仲間達とジャングルを元気に生き抜く姿が描かれている。 この作品は当時にしては珍しく、原作のないオリジナルストーリーであり、現在のテレビ朝日(当時NET)で放映された。原作とされているのは高名なアニメーターである月岡貞夫の本名、大野寛夫と記されている。各話演出家の中には、後にスタジオ・ジプリに名を連ねる高畑勲の名前もある。東映動画の初期の作品として全86話も制作された。作品を覚えていないとしても、南方系の打楽器の音からはじまり「ワーオ、ワーオ、ワオ」という少年コーラスに流れるリズミカルな主題歌は覚えている年代もいるだろう。 |