宮沢賢治生誕100周年記念アニメーション特別番組
イーハトーブ幻想 KENJIの春
作家 | 河森正治 |
放送局 | 日本テレビ |
放送日 | 1996/12/14 |
主な出演 | 佐野四郎、磯部弘、國府田マリ子 |
演出/監督 | 河森正治、佐藤英一 |
かな | イーハトーブゲンソウ KENJIノハル |
ローマ字 | ĪHATŌBUGENSOU KENJINOHARU |
分類 | 台本 |
メディア | テレビ |
ジャンル | アニメ |
台本バージョン | 録音台本 |
収蔵先 | 倉庫保管中 |
あらすじ | イーハトーブ幻想〜KENjIの春詩や童話など、様々な作品を世に残した宮沢賢治の半生を追うこの作品において、登場人物はコミカルな猫の擬人化として描かれている。農村にある学校の教師であるケンジは、生徒たちからは授業中に歌い出し、かと思えば四次元などというものについて語り、さらにはオバケの声が聞こえるなどという噂まである奇妙な人物だった。質屋の息子として育ったケンジは父親をはじめ、周囲の人々から理解を得られないまま創作活動に励んでいた。彼にとって数少ない理解者は、親友のカナイと妹のトシ子だけだったが、時を経るにつれカナイとの間には距離が生まれ、トシ子も生まれつき病弱であったため若くして命を落としてしまう。そんな状況で教師を辞したケンジは、金持ちの道楽などと揶揄されながら自ら畑を耕し始める。肥料についての相談所を開き、農民芸術について啓蒙活動も行ってゆくケンジだったが、それも上手くはいかなかった。追い詰められて心身を衰弱させていくケンジはある時、不可思議な幻覚に襲われ、これまでの己の人生を振り返る。結局、自分はなにも上手くいかず、なにも変えられず、周りの人々の言う通り理想ばかり追いかけていただけなのではないかと思い始めたケンジが最後に見たのは、銀河へと飛び立っていく鉄道の姿だった。幻惑の世界から目を覚ましたケンジが空を見上げた時、真実か幻かも分からない汽笛の音が響く。ケンジは「もう少し行ってみるか」と呟くと、春を感じさせる道程を歩み始めるのだった。 |
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