あらすじ |
【不機嫌なモノノケ庵】この世界には人間が住む現世(うつしよ)と、妖怪が住む隠世(かくりよ)が存在する。普通の人間は妖怪を見ることはできず、また隠世に行くこともできない。一方、妖怪は様々な理由で現世に出現し、隠世という場所を知らずに留まることがある。そんな妖怪たちを本来住むべき隠世に送り届けることを「妖怪祓(ようかいばらい)」という。芦屋花繪(あしやはなえ)は、中学校を卒業するまでは妖怪を見ることもなく、通常の学生生活を過ごしていた。ところが高校生活が始まる直前に、突如として白い毛玉に手足が生えたような生き物、「モジャ」という妖怪が見えるようになり、取り憑かれてしまう。高校に入学後、同級生の物怪庵(もののけあん)の主人・安倍晴齋(あべのはるいつき)にモジャを祓ってほしいと依頼したことがきっかけで、安倍の下で奉公人として妖怪祓いを手伝うことになる。物怪庵には人間や妖怪から様々な依頼が持ち込まれ、安倍は依頼を受けて妖怪祓いを行う。次第に芦屋は普通の生活から特殊な世界に足を踏み入れていく。その課程で藤原禅子(ふじわらぜんこ)や同級生や他の人間たちと深く関わるようになり、また隠世を統治する三人の権力者の一人・立法(りっぽう)、狐の妖怪・ヤヒコ、鳥のような見た目をしや妖怪・ジョウマツなど、たくさんの妖怪たちとも出会っていく。
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