あらすじ |
【牧場の少女カトリ】1915年、南フィンランドの農村で暮らす少女「カトリ」は幼くして父親を亡くし、母親の「サラ」はドイツへと出稼ぎに出たが、間もなく第一次世界大戦が勃発してしまい、音信不通となって仕送りも途絶えてしまう。カトリは貧しい祖父母との暮らしを支えるために飼い犬「アベル」と共にライッコラ屋敷の農場で家畜の世話係として働き始める。そんなある日、カトリは知り合った学生から一冊の本を受け取り、読書をするようになると多くを学びたいと思うようになる。様々な人々と仕事を通じて出会い、別れを繰り返して自身の将来の夢について真剣に考えはじめたカトリは様々なお屋敷で働きながらも独学で知識を身に着けていく。そんな彼女の姿に関心を覚えたクウセラ屋敷の主人「ロッタ」の計らいで安心して勉学を学べるようにと学校へと入学したカトリは、多くの人々の支えを受けて彼女は大きく成長を遂げていく。6年後、カトリは離れ離れだった母のサラが入学先の街の病院で入院していることを知り、再会を果たす。彼女は元気になった母と共に祖父母の家へと帰郷すると、自身の体験を綴った暖かな物語を描き作家として世界に羽ばたいて行くのであった。 本作はフィンランドの作家アウニ・ヌオリワーラの著書『牧場の少女』を原作としており、1984年にフジテレビ系列で放送され世界名作劇場の第10作目として日本アニメーションによって制作された。
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