あらすじ |
【遊星仮面】二十一世紀に、太陽をはさんで地球と同じ公転軌道上に存在する惑星ピネロンが発見され、二つの惑星間では友好な状態が保たれていた。地球人とピネロン人は同じヒューマンタイプで、互いの星を行き来し、移住者も増え地球人とピネロン人による「宇宙婚」も盛んに行われた。それにつけ、二つの惑星の血を持つ子供も多く生まれた。その第一号が地球のロケット操縦士ヨハンセンとピネロン人のマリアの間に生まれたピーターである。ピーターが15歳になった時、父ヨハンセンのロケットがピネロン星の上空で爆発し、それをきっかけに両星間で戦争が起こる。友好関係は壊滅し、地球に移住したピネロン人は収容所に隔離されてしまう。ピーターの母、マリアも収容所に送られてしまう。戦況は地球よりも科学が進んでいたピネロン星に有利で、地球は苦戦を強いられた。その時、どこからともなく現れたのがマスクとマントの戦士、遊星仮面だ。その正体はヨハンセンの息子ピーターである。ピーターは遊星仮面に変身して、ピネロンから地球を守ることになる。地球が劣勢に陥るとどこからともなく現れ「誰だ?!」という叫びに対して「人呼んで遊星仮面!」と呼応する登場シーンが毎回の決まりとなって人気を博した。この作品は誤解から友好関係が崩れた戦争、異星人同士の結婚によるハーフに対する偏見など、やや重厚なメッセージ性が含まれたシリアスな変身ものの先駆けと言える。
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