あらすじ |
『まんがこども文庫』大正から昭和にかけて発表された児童文学作品を題材にした1話15分形式のテレビアニメシリーズ。第1話の『狐(原作:新美南吉)』では、樽屋の息子である「ブンロクちゃん」が村の子供たちと共に近くの町のお祭りに出掛ける話となっている。町へ向かう途中、新しい下駄を買ったブンロクちゃんは、下駄屋のおばあさんに『夜に新しい下駄を下ろすと狐が憑く』と驚かされる。その後、お祭りの演目に狐の舞を見た子供たちは下駄屋のおばあさんの話を思い出し、恐怖に駆られて村へと走っていく。ブンロクちゃんは村の子供たちに置いて行かれてしまい、自分が狐になってしまったかのように錯覚する。その後、家に辿り着いたブンロクちゃんは母親に『自分が狐になったらどうする?』と尋ねる。母親は『お母さんも狐になってあげる』と言って聞かせ、彼が更に不安であることを語ると『身をもって子供を守る』と宥め、母親の愛情を隠さず語り掛けることでようやく彼を安心させる。『狐』を始めとし、『赤い靴』や『ヒロシマのうた』など、後に教科書への掲載が見られる児童文学作品を多く取り上げた本番組は、ファミリー層向けのテレビ番組として1978年10月6日から1979年9月28日にかけて放送された。なお、本番組内で『三太物語(原作:青木茂)』は複数のシリーズが放送されている。制作は『まんが昔ばなし』を制作していたグループ・タックが担当しており、本放送以来、まだ再放送がされていない。
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