あらすじ |
『ぼくらマンガ家トキワ荘物語』手塚治虫に影響を受けた4人の漫画家『石森章太郎』『藤子不二雄F(藤本弘)』『藤子不二雄A(安孫子 素雄)』『赤塚不二夫』を中心に、実在するアパート『トキワ荘』での青春時代を描いたアニメーション作品。各作家の登場するシーンには、それぞれの代表作となる作品のキャラクターが共演しており、漫画家の私生活をコミカルな内容を多く取り入れた群像劇として描いている。物語の始まりは、『石森章太郎』『藤本弘』『安孫子 素雄』『赤塚不二夫』の4名がそれぞれ、『新宝島』の漫画を初めて読んだ時の様子が描かれている。その後、藤本弘と安孫子素雄の二人がペンネーム『藤子不二雄』として手塚治虫に自分の描いた漫画を送付したことから上京を勧められ、物語の舞台である『トキワ荘』に住み込むことで物語が進行する。ストーリーの内容は、漫画家同士の議論や、『寺田ヒロオ』をはじめとする先輩作家や編集者とのやり取り、漫画家の貧しくも楽しい生活や苦難を描いたものとなっており、後半では『赤塚不二夫』のスランプを『トキワ荘』の仲間たちが解決に導き、『おそ松くん』による大人気連載の開始までを描いた。エピローグでは『トキワ荘』が昭和30年代半ばに閉鎖したことを語り、物語は幕を閉じる。この作品は1981年に東映動画とフジテレビが制作し、キャラクターデザインは『石森章太郎』本人が手掛け、監督はトキワ荘で生活し、作品内にも登場した『鈴木伸一』が担当している。2020年には記念館としてトキワ荘が再現されることが決まっている。
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