あらすじ |
『ミュンヘンへの道』 1972年、ドイツ・ミュンヘンオリンピックに出場する男子バレーボール日本代表が金メダルを獲得するまでの奮闘を描いた作品。実際にオリンピックの開催までに並行して作られた実写ドキュメンタリーとアニメーションを合体させて制作されたものである。登場人物も、松平康隆監督率いる実在の選手、猫田勝俊、南将之、森田淳悟、横田忠義、大古誠司等をアニメーションに描きおこし、その人物像に迫ったエピソードがふんだんに盛り込まれていた。試合風景などは実写で放送されたが、当時はオリンピック出場選手に対する厳しい規定があったため、選手個人に迫るにはアニメーションを利用する事で単なる「金メダルへの道」という話だけではなく、ドラマチックな部分が大いに活かされた。この作品の希有なところはオリンピック開催までの選手の姿を同時に並行して作られたため、視聴者も「これで金メダルが取れなかったらどうなるのだろう?」というハラハラしながらも応援に結びつけたという事だった。通常放送の最終話はバレーボールの試合が実際に開催される1週間前で、その緊張感は視聴者にも十分に伝わっていた。ミュンヘンオリンピックで男子バレーボールが金メダルに輝いたあと、総集編として、急遽「特別編」の放送もあった。
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