| あらすじ |
【研修医なな子】杉坂なな子は臨床医としての最前線である研修医になったばかりだ。かねてから医師として憧れていた緒方俊介が指導医となり天にも昇るような気持ちだったが、ミスを連発しては看護師や緒方たちに叱られ、挙句の果てに患者からも心配されるという、研修医としては散々な出だしとなってしまった。それでも彼女は自分の数々の失敗にも、そして口の悪い緒方の厳しい指導にもへこたれることなく、ひたむきに医師に必要な知識と経験を積み上げていく。努力を怠らないなな子に対して、緒方を始めとする周囲の心境に少しずつ変化が起こっていった。なな子の成長や緒方との関係の発展を丁寧に描きつつ、実際の病院で起こった様々なエピソードを取り込んだリアリティー溢れる作品となっている。本作はテレビ朝日系列「月曜ドラマ・イン」枠にて1997年10月13日から1997年12月8日まで放送された連続テレビドラマである。全9話。杉坂なな子役を演じた佐藤藍子は、収録が始まる前に東京の病院で実際に研修を受けて役作りに努めた。また原作は森本梢子による漫画「研修医なな子」であり、集英社刊行「YOU」にて1995年7月号から1999年22号まで連載された。原作者の姉が勤務していた病院に取材を行って執筆されているため、医療漫画の中でも細部に渡って現実的なシーンが多く、実際の医療関係者からも高い評価を受けている。単行本は全7巻発行されており、売り上げ部数は50万部を超えるヒット作品だった。
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