あらすじ |
【マイティジャック】『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』で絶大な人気を獲得していた円谷プロが大人でも楽しめるSF特撮番組を制作しようという、当時としては大胆な企画だった。国際基金によって結成された「マイティジャック(通称MJ)」が地球防衛、建設、国際救助を念頭に万能戦艦マイティ号に乗り込み、正体不明の悪の組織「Q」に対抗して人々を守るために戦うという怪獣に頼らない作品作りを目指した。コンセプトはアメリカで人気を博していた『サンダーバード』のメカニック特撮版で、マイティジャック」に対して評価が高いのは「マイティ号」をはじめとする精巧なミニチュア、セット、スケール感は円谷プロの最高傑作と言われている。主演には日活の大スターだった「二谷英明」を迎え、1968年4月から全13話を円谷プロとフジテレビで制作された。膨大な制作費と円谷プロの情熱の結晶ではあったが、宇宙人も怪獣も出ないという作品は時代的に早すぎた感があったのか、大人も子供にも今一歩人気がなく、続編は『戦え!マイティジャック』とタイトルを変更し、子供向け30分番組として1968年7月から全26話という体裁になった。脚本は『銀河鉄道999』等を手がけた藤川桂介、沖縄に帰る前の金城哲夫、市川森一も参加していた。音楽はシンセサイザーの巨匠、富田勲が担当。後に『新世紀エヴァンゲリオン』の監督となった庵野英明は熱狂的なマイティジャックファンと公言している。
|