あらすじ |
【帝都物語 魔都編】 明治維新を経て十年ほど。時代は江戸時代から比べると、人々の暮らしも文化も欧米列強にに追いつこうと「帝都・東京」は発展の一途を進んでいた。それだけでは、将来の帝都としての守りを固めるために力が足りないと、霊的な力をも駆使して守ろうとする。そのために渋沢栄一、幸田露伴を初めとする文化人や政府官僚が「帝都改造計画」を練っていた。その前に「帝都を呪う者」として立ちはだかったのが、魔神・加藤保徳。加藤は、呪術を使って帝都の守り神として祀られている平将門の霊を呼び覚まそうとしていた。本来、平将門の霊は眠りについていれば、帝都の守り神だが、その眠りを霊力を持って呼び起こすと、怨霊と化し、帝都を破壊してしまうのだ。帝都壊滅には、将門の霊を呼び起こすために贄となる霊力を持った者が必要だった。その霊能力者は「帝都改造計画」に関わっている大蔵省の若き官僚、辰宮洋一郎の妹である辰宮由佳理であった。加藤に狙われた由佳理を守るため、東京の陰陽師の名家、土御門(つちみかど)家の総帥・平井保昌等が立ち向かう。しかし、変幻自在に現れる加藤は、由佳理を守ろうとする兄や由佳理に思いを寄せる鳴滝純一の隙をついて由佳理の霊力と接点を持ってしまう。陰陽師、土御門一門が全勢力をもってして、由佳理を守ろうとするが、加藤の呪術の前ではなすすべもなく、何処かへ連れ去られてしまう。ここから、魔神・加藤保徳と帝都を守る者達との戦いが始まる。
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