あらすじ |
【帝都物語 龍動編】 大正十二年九月一日、東京を襲った関東大震災により、帝都は焦土と化していた。この帝都を復興させるために、先頭に立ったのは実業家、渋沢栄一だった。彼等は頓挫していた「帝都改造計画」を実施に移そうとしていた。この時に計画された一つの壮大な計画があった。それは帝都の地下に高速鉄道を通すということだった。一方、かつて魔人・加藤保徳に魅入られていた辰巳由佳理の長女、雪子は辰巳家で過ごしていた。そして由佳理の兄、洋一郎は相馬俤神社の巫女である目方恵子を妻として迎えていた。恵子が辰巳家に嫁入りしたのは、加藤と戦うためであった。加藤はやはり生きていて、由佳理の娘である雪子を将門の霊に献上して、目覚めさせ、自らのいいなりになるように仕向けていた。その目論見を潰すために、恵子の持つ霊力で加藤と渡り合おうとした。『震災編』で目覚めかけた帝都の地下に眠る霊脈『地の龍』を完全に鎮めるために、恵子は自分の命を省みずに、雪子を救い、『地の龍』を鎮めることに成功したが、加藤は再び帝都を守る者達の前から姿を消した。『帝都物語』はOVAとして全4巻で構成され、最期は『菩薩編』で加藤と観世音菩薩の力を得た、恵子との戦いで終結を向かえる。結局、加藤とは何者だったのか、何故帝都を憎むのか等、詳しくは語られていないが、第一巻で命を落とした、陰陽師の土御門一門の総帥、平井によれば、紀州の龍神村に伝わった「まつろわぬ民」の末裔だとも語っている。原作・荒俣宏によるSF小説が原作となっている、言うなれば、都市伝説と歴史が軸になっており、アニメ版は映像美を求める設定になっている箇所が多い。
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