あらすじ |
【母を訪ねて三千里】 1882年、イタリアにあるジェノバに住む少年マルコは父親のピエトロ、母親のアンナ、兄のトニオとの四人で暮らしていた。 マルコの父ピエトロは診療所を経営していたが、ある日お金をだまし取られてしまい、生活することが苦しくなっていく。そこで母であるアンナが家族のためにアルゼンチンへと出稼ぎに行くことになるも、しばらくしてアンナとの連絡は途絶えてしまう。心配したマルコは、母を探す決意を父に伝え、白い猿のアメデオを連れて旅立つ。アルゼンチンまでの船旅は船長の計らいで、下働きをすることで密航を許され、アルゼンチンに到着した時は、ジェノバで知り合った人形劇のペッピーノ一座に再会する。マルコはペッピーノ一座としばし行動を共にしながら、様々な人との出会いと別れを経験し、多くの試練を乗り越え「トゥクマン」という町で、ついに母アンナと再会する。アンナは病気で手紙も書けないほど衰弱していたが、マルコとの再会でアンナは生きる気力を取り戻してマルコの為にも、病気を治す手術を受けることを決意する。手術後、マルコは元気を取り戻したアンナの看病をして過ごしている、故郷から兄であるトニオが無事、機関士となり診療所の借金返済のめども付いたという連絡が届く。マルコと元気になったアンナは旅の途中にお世話になった人々と再会しながら、父と兄が待つ故郷ジェノバに無事、帰郷する。
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