あらすじ |
アンデスのタルサ村に住むインディオの少年ペペロは、村の掟で大人として認められる十歳の誕生日を迎えた翌日、神の使いともされている黄金に輝くコンドルの姿を目撃する。 それは、貧しい人々を救う宝があるとされている黄金郷エルドラドの存在を証明するものだった。 ペペロの父は七年前にエルドラドを求め旅立ったまま消息を絶っており、彼は父を見つけて連れ帰るための旅に出る。 その旅路には、ペペロが出会った記憶喪失の少女ケーナも同行する。幾度となく姿を見せる黄金のコンドルに導かれる旅路の中で、ペペロは次第にケーナと惹かれ合っていく。 そうした旅の末にエルドラドに辿り着いたペペロたちは、ペペロの父カルロスと出会う。 そこで明かされたのは、ケーナの正体が実はエルドラドの王女であるということと、国が逆臣たちによって支配され、その者たちによってカルロスが無実の罪で処刑寸前であるという事実だった。 さらに逆臣がケーナの命を狙っていると知ったペペロは、ケーナやカルロスを守るため逆臣たちをだとする。 そうしてエルドラドを救ったペペロは恩人として扱われ、エルドラドの秘密の宝である「どんな荒地でも育つトウモロコシ」を授けられ、相思相愛になったケーナとも身分違いでありながら婚約を認められる。 その後、ケーナは年頃になるまではエルドラドの王宮に残ることとなり、ペペロはカルロスと共にトウモロコシを故郷へと持ち帰ると、ケーナが自分のもとへ輿入れしてくる日を楽しみに待ちわびるのだった。
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