あらすじ |
のらくろは天涯孤独の野良犬だ。白と黒の模様が特徴的な雄犬で、大きな目をした人なつっこいキャラクターで、田河水泡の漫画連載として、戦前から愛された作品である。この作品が1970年代に戦後、再びアニメーションとして制作される。ストーリーはのらくろが、犬の軍隊・猛犬連隊に入隊し、ブル連隊長や、モール中隊長、デカ等、その他大勢の犬の仲間たちと共に毎日、軍隊で鍛錬の日々を送ることに主軸を置いている。入隊してしてからの、のらくろは銃火器の扱いが下手であったり、訓練中に失敗を繰り替えしながらも、次第に軍の暮らしにも慣れていく。生活の拠点が軍隊ということもあり、このアニメ版では従軍看護婦のミコという女の子犬がオリジナルキャラクターとして登場している。猛犬連隊の敵には山猿軍、ゴリラ軍、チンパンジー軍等様々あるが、中でも山猿軍とは幾度となく戦うこともある。基本的には戦後に作られた作品であるため、闘いの要素は薄められ、のらくろの、猛犬連隊での訓練や、身の回りで起こるアクシデントを解決するストーリーが多い。そういった事件の中で、のらくろは持ち前の明るさで様々な事件を解決したり、仲間との絆を深めていったりする。この作品は後に「のらくろクン」として、軍隊という括りを外して人間と犬が共存する、日常社会で生活する話として、再びリメイクされている。1970年代のアニメ版「のらくろ」は2016年に、ようやく全話が映像ソフト化された。
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