あらすじ |
『ぽっぺん先生と帰らずの沼』 独活大学生物学部で助教授を務める主人公は、いつも履いているつっかけのかかとが立てる音から『ぽっぺん先生』と呼ばれていた。先生は独活大学生物学部部長のであった父親が残した古い屋敷に住み、日々、生物の観察をしていた。 大学が夏休みに入ったある日、ぽっぺん先生のもとに大学構内にある帰らずの沼の生態系についての執筆依頼が舞い込む。 しかし、なかなか筆が進まず困ったぽっぺん先生が沼のほとりでお昼を食べていると、目の前を肌色のウスバカゲロウが通り過ぎる。虫好きのぽっぺん先生はその後をおいかけるのだが、ふいに腕時計がカチリと止まり、ぽっぺん先生はウスバカゲロウに姿に変わってしまった。その後、ウスバカゲロウに姿を変えた先生を食べた鼻長魚の意識はぽっぺん先生になり、さらにそれを食べたカワセミになったりと、食べられた生物の意識に変わっていく。そんな中で植物連鎖の入れ替わりを重ねながら沼の生態系について深く知っていくこととなる。 まるで生物学の講義のようなぽっぺん先生の解説をまじえながら幻想的な冒険を描くアニメ作品。 1982年に90分のスペシャルアニメとしてTBS系で放送された。 筑摩書房から発刊された舟崎克彦の児童文学シリーズが原作で、『ぽっぺん先生と帰らずの沼』を含め全11巻が刊行されている。
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