あらすじ |
『ハックルベリー・フィン物語』1885年に発表されたマーク・トウェインによるアメリカ合衆国の小説『ハックルベリー・フィンの冒険』を原作とした日本で二回目のアニメ化となる作品。『トム・ソーヤーの冒険』の後日談として描かれており、トム・ソーヤーと一緒に冒険した親友の『ハックルベリー・フィン(ハック)』が主人公となっている。前作の冒険で多くの金貨を手に入れたハックは、両親が居なかったことから大金持ちのワトソン家の養子となり、厳しい教育を受けつつも、親友のトムとの学校生活を謳歌していた。しかし、行方をくらませていたハックの父親が、大金を得た息子のうわさを聞きつけて保護権を主張し、ハックを連れ去る。ハックは自分の死を偽装することによって父親の下から脱出し、ワトソン家の使用人・ジムと再会する。ハックはジムが奴隷として南部に売り払われそうになっていたことを聞くと、彼の奴隷制を廃した自由州への逃走を助ける為、ミシシッピー川を下る旅に同行することにする。旅の道中では、悪辣に描かれた白人たちとの出会いと、利他的な黒人のジムによる対比が多く描かれており、人種主義の問題や宗教的なテーマを多様に扱っており、マサチューセッツ州コンコード図書館で、発行直後に禁書処分を受けている。また、このアニメ作品では原作のストーリーを日本の低年齢層向けに編集しており、ハックが父の死を知るタイミングがストーリー前半に変更され、ハックが肉親との死別を悲しむシーンを挿入するなどの工夫がなされている。
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